システムソリューションによる省エネ
ダイレクトドライブの適用技術メリット
ダイレクトドライブモータをシステムに適用することでも、省エネが可能です。
今までギヤの損失が、システム全体の損失を大きく左右する要因となっておりましたが、このギヤを無くせば、その損失分の省エネ効果が実現できます。
また、ギヤに関するメンテナンスも不要となります。
経年劣化についても、例えばバックラッシュの少ない機械的な高精度ギヤを導入した場合、導入当初は高い制御性能を発揮できたとしても、年月が経つにつれて精度が悪くなり、定期的なメンテナンスや更新が必要となりますが、それに対し、ダイレクトドライブでは電気的に減速させますので、何年たっても同じ性能を保持することが可能となります。
特長 |
メリット |
コンパクトな構造 |
・省スペースを考慮した方法で機械に取り付け可能
・シンプルな機械設計 |
ギヤユニット不要 |
・メンテナンスの軽減
(ギヤオイル交換無し、ベアリング個数削減)
・機械部品点数の削減(消耗品の削減)
→経年劣化の現象
・バックラッシュ、ねじれ無し
→高精度、高繰返し精度、高制御特性
・低騒音
・低摩擦による効率の改善と応答性の向上
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大口径・中空軸/軸出/プラグオンシャフト |
・フレキシブルな取付けコンセプト、多様な機械設計の可能性 - 柔軟性 |
高い剛性 |
・高応答性 |
ハイブリッドクレーン
システムの特長
1.エンジン小容量化と、負荷に応じたエンジン発電機の回転数最適化により、低燃費とCO2削減を実現
2.大容量リチウムイオンバッテリーを備え回生エネルギーを蓄電し再利用
3.エンジン発電機の応答遅れによる電力供給不足をリチウムイオンバッテリーでアシスト
最大50%以上の省エネルギー効果が見込まれます。
クレーンは荷の上げ下げを繰り返す動作をしますが、従来クレーンでは巻上げ時に発電機のエネルギーをモータへ供給し、巻下げ時はモータからの回生エネルギーを制動抵抗器で熱消費させていました。
このシステムに蓄電装置として大容量リチウムイオンバッテリーと、その充放電用DC/DCコンバータを加えることで、巻下げ時の回生エネルギーをバッテリーに蓄電し、巻上げ時にはバッテリーの蓄電エネルギーを再利用しています。
これによりエンジン発電機の小容量化、エンジンの応答遅れによる電力供給不足分のアシストを実現し、従来と同等以上の運転操作性と低燃費、及びCO2削減を実現しています。省エネ効果は最大50%以上を実現しています。